琵琶湖の水利用者数、初めて減少 人口減の影響が顕在化
滋賀県は、琵琶湖の水を水源として利用している府県の給水人口が、調査開始以来初めて減少したと発表しました。この調査は、琵琶湖や下流の河川を水源とする上水道および簡易水道事業体の給水人口を、2003年度から5年ごとに独自に集計しているものです。
給水人口の詳細な推移
2023年度末時点での給水人口は、滋賀、京都、大阪、兵庫の4府県で合計約1450万人でした。しかし、前回調査と比較すると、約11万1956人減少しています。府県別に見ると、大阪府が5万7490人、兵庫県が3万7500人、京都府が3万4131人減少しており、下流府県での人口減が主な要因とされています。
一方、滋賀県では給水人口が増加しましたが、これは人口増によるものではなく、水道事業体の統合による影響です。県は合計値を50万人単位で公表しているため、前回調査と同じ「約1450万人」としていますが、実際には減少傾向が確認されています。
水道事業体の利用状況
琵琶湖の水を利用する水道事業体は以下の通りです:
- 滋賀県:14事業体(14市町)
- 京都府:5事業体(5市町、京都市を含む)
- 大阪府:31事業体(府内全43市町村、大阪市を含む)
- 兵庫県:6事業体(6市、神戸市を含む)
これらの事業体を通じて、広域にわたる水供給が行われていますが、人口減の影響が水利用にも波及し始めていることが明らかになりました。
専門家の見解と今後の課題
滋賀県琵琶湖保全再生課は、「琵琶湖の水利用にも人口減の影響が見え始めている」と指摘しています。この減少は、単なる統計上の変化ではなく、地域の人口動態が水資源管理に与える影響を浮き彫りにしています。
琵琶湖は関西圏の重要な水源であり、その保全と持続可能な利用は喫緊の課題です。人口減が進む中、水需要の変化に対応したインフラ整備や保全策の見直しが求められています。今後も定期的な調査を通じて、水利用の動向を注視していく必要があるでしょう。



