名古屋で冠水相次ぎ地下街にも浸水、JRなど運転見合わせで帰宅困難者も
名古屋で冠水、地下街に浸水、JR運転見合わせで帰宅困難者

8日の記録的な大雨で、愛知、三重、岐阜の東海3県で出された避難指示は計132万世帯265万人に上った。名古屋市内では各地で冠水が発生し、公共交通機関がストップ。ターミナル駅には帰宅困難者があふれた。

名古屋市中心部で冠水、地下街にも浸水

名古屋市では午後6時時点で177か所の避難所が開設され、440人が避難した。市中心部では道路の冠水が多発し、中区の繁華街・栄地区では午後4時過ぎ、膝下ぐらいまで水につかった。地下街の入り口には土のうや止水板が置かれたが、一部では水が地下まで流れ込み、作業員が排水に追われた。

同市中川区の会社員(42)は「こんなに水浸しになるのを初めて見た。バスで帰れないので、家族に迎えに来てもらう方法を考えなければ」と途方に暮れた様子だった。

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JRなど運転見合わせ、帰宅困難者が続出

JRや名古屋鉄道、名古屋市営地下鉄などが運転を見合わせ、勤務先から自宅に戻れない帰宅困難者も相次いだ。名古屋駅や金山駅の周辺では帰宅困難者向けの退避施設が開設された。

大雨の影響で東海道・山陽新幹線は一時運転を見合わせた。JR東海によると、8日午後3時25分頃、名古屋―岐阜羽島間の上下線で運転を休止。その後、運転見合わせ区間は上りが東京―岡山間、下りが東京―新大阪間に広がり、午後5時15分に上下線とも運転を再開した。

庄内川にレベル5、特別警報発表

愛知、岐阜両県を流れる庄内川には「レベル5氾濫特別警報」が発表され、住民らが避難を急いだ。愛知県内では、名古屋市と瀬戸市に警戒レベル5「緊急安全確保」が発表され、名古屋市の約200万人を含め計241万人に避難指示が出された。

庄内川の堤防に近い名古屋市北区の高齢者福祉施設では、レベル3の氾濫警報が出された8日夕、職員がデイサービスを利用する高齢者2人を自宅まで車で迎えに行った。施設内にいた利用者を含めて計12人を施設5階に避難させた。ケアマネジャーの60歳代女性は「避難しろと言われても、避難場所が分からない高齢者は多い。氾濫してからでは遅いので、特別警報が出る前に早めに動くことにした」と話した。

三重、岐阜でも避難指示や通行止め

三重県では津市や四日市市などの7万人に避難指示が出された。桑名市では雨の様子を見に行った60歳代男性が転倒し、骨折の疑いで病院に搬送されたほか、県内5か所のアンダーパスが冠水し、通行止めとなった。

岐阜県では17万人に避難指示が出された。岐阜市や大垣市で道路が冠水し、多治見市などではアンダーパス3か所が通行止めとなった。

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