小竹向原はなぜ再開発されないのだろうか。この疑問を解き明かすため、駅周辺の歴史と現状を探る。練馬区と板橋区の境界に位置する小竹向原駅は、開設が遅く、地下駅であることが再開発を妨げる理由の一部を構成している。
駅開設の遅さと地下駅の影響
小竹向原駅が開設されたのは1983年。周辺の他の駅に比べて大幅に遅く、そのため駅前の開発計画が十分に進まなかった。また、同駅は地下駅であり、地上にロータリーや商業施設を設置するスペースが限られている。駅の出口は4つあるが、いずれの出口前にもロータリーはなく、バスやタクシーの乗り入れが不便だ。
駅前一等地に2つの小学校
3つ目の理由は、駅前に2つの小学校が存在し、開発可能な土地が限られていることだ。小竹向原駅のすぐ近くには、練馬区立小竹小学校と板橋区立向原小学校が立地している。駅周辺の一等地に2つも小学校があるため、商業施設やマンションなどの大規模開発が難しい。
なぜ駅前に小学校がつくられたのか。調べてみると、先にできたのは小学校のほうだった。小竹小学校は1959年に旭ヶ丘小学校の分校として開設され、1960年に小竹小学校として独立。向原小学校は1961年に上板橋第二小学校の分校として開設され、1963年に向原小学校として独立した。つまり、駅ができる20年以上前から小学校が存在していたのだ。
次ページでは、「4つ目の理由」として住民と幹線道路の関係について詳しく解説する。



