アンダーパス冠水でまた犠牲者 全国3841カ所、予防的通行止めも網羅困難
アンダーパス冠水で犠牲者 全国3841カ所、対策の網羅困難

8月の千葉豪雨に続き、今回の大雨でも冠水したアンダーパスで車が浸水し、犠牲者が出た。国は冠水前に予防的に通行止めにする運用を始めたが、すべての場所での対策は難しい。

全国に3841カ所、国管理は7カ所で規制

国土交通省によると、道路が別の道路や鉄道などと交差し、前後区間と比べて低くなっているアンダーパスは、昨年3月末時点で47都道府県に計3841カ所ある。このうち国管理の国道7カ所について、国交省は冠水前から予防的に通行止めにする運用を4日までに始めた。

事前通行規制を行う基準は、レベル4大雨危険情報のほか、一定の時間雨量(30~75ミリ)に達した場合など。対象は千葉市のほか、北海道釧路市(国道44号釧路市旭アンダーパス)、山形県酒田市(国道7号広田ICアンダーパス)、鶴岡市(国道112号大宝寺アンダーパス)、新潟市(国道7号栗ノ木バイパスJRアンダーパス)、鳥取県米子市(国道9号陰田地下道)、高知県須崎市(国道56号須崎市神田アンダーパス)。

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千葉市では初の基準適用、解除まで約3時間

8月の豪雨で車が水没し40代男性が死亡した千葉市中央区の国道16号村田町アンダーパスでは7日午前、レベル4大雨危険警報が発表されたことなどから、基準に基づく初めての通行規制を行った。

アンダーパス前後の交差点に誘導員を1人ずつ配置し、コーンを設置して通行止めにした。レベル3大雨警報に引き下げられた後、現地確認などをし、午前10時半に通行止めを解除したという。冠水はなかった。

国交省は8月27日、同様の事前通行規制について、県道を管理する都道府県などにも必要な対応を検討することなどを求めた。千葉県鎌ケ谷市では、丸山アンダーパスを6日夜から予防的に通行止めを実施。千葉豪雨で排水ポンプの機械設備が故障、現在は仮のポンプを使っており、今回予想された雨量では排水が対応できないと判断して事前に通行止めにしたという。

マンパワー不足、実効性確保が課題

ただアンダーパスは最多の埼玉県に270カ所、新潟県に231カ所ある。「通行規制するにはマンパワーが足りない」(国交省幹部)との実態もあり、実効性をどう確保するかが課題だ。一方で、鳥取県は県が管理す…

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