米領グアムおよび北マリアナ諸島の住民は4日、4月以降で2度目となる猛烈な勢力の台風接近に備えた。台風9号(アジア名:バービー)は、ハリケーンの規模で最も強い「カテゴリー5」に匹敵する暴風を伴っている。
台風の現状と進路
米軍合同台風警報センター(JTWC)が現地時間午後7時(日本時間午後6時)に発表した情報によると、台風は西に進んでおり、最大風速は毎秒約75メートル、瞬間風速は毎秒90メートルに達している。台風の目は、グアムとサイパンの間にあるロタ島の近くを通過する見込みで、最大風速は毎秒約77メートルになるとJTWCは予測している。
4月の台風4号による被害
4月中旬、猛烈な勢力を誇った台風4号(アジア名:シンラコウ)が同地域を襲った際には、数万人が停電に直面し、樹木をなぎ倒し、車を横転させ、建物の金属製の屋根が吹き飛ばされた。さらに、貨物船「MVマリアナ号」が転覆。乗組員1人の遺体が収容され、現在も5人が行方不明(死亡と推定)となっている。
海洋温暖化とエルニーニョの影響
欧州連合(EU)のコペルニクス海洋サービスは1日、世界の海面水温が、6月として観測史上最高を記録したとし、今後数か月間でさらに高温が記録される可能性があると発表した。海洋の温暖化は熱帯低気圧の発達を促すとともに、海水からの蒸発量を増やして大気中の水蒸気量を増加させるため、結果として大雨を引き起こす原因となる。また世界気象機関(WMO)は3日、通常2〜7年周期で発生し9〜12か月続く「エルニーニョ現象」が太平洋の熱帯地域で既に始まっており、非常に強い勢力になる恐れがあると警告した。エルニーニョは、赤道付近の中部・東部太平洋の海面水温を上昇させ、世界的な風、気圧、降水パターンの変化を引き起こす。



