スペイン南部で発生した大規模な山火事は、12人の死者を出し、別荘地として知られる村をゴーストタウンと化した。火災は11日になってようやく勢いが収まりつつあるが、焼け跡には家々の残骸と黒く焦げた木々が広がり、村民が避難を余儀なくされた山火事の凄まじさを物語っている。
発生から鎮火へ:気象条件が味方に
山火事は、多くの外国人が別荘を所有するアンダルシア自治州アルメリア県ロスガジャルドスで9日に発生した。消火活動には約500人の消防士と消防用航空機20機以上が投入されている。当局によると、風が弱まり湿度が上昇したことで、発生後初めて火災に直接対処できるようになったという。
現地を視察したフェリックス・ボラニョス・ガルシア法相は「本日、延焼は見られない」と述べ、焼失面積は6600ヘクタールで止まっていると説明した。また、「風や湿度に関して気象条件が味方してくれたため、この好機を生かして全力を挙げた」と語り、数時間以内に火災を制御下に置けるとの見通しを示した。
死者12人、犠牲者の大半は外国人
当局によると、急速に拡大した火災で12人が死亡した。死亡したのは車や徒歩で避難を試みた人々で、その最中に火災に巻き込まれたとされる。犠牲者の大半は外国人であり、身元はまだ公表されていない。
白い壁の小さな村が並ぶベダールで地域役員を務めるマノリ・ラモスさん(72)は、「炎が上がり、本当に恐ろしかった。まるで地獄のようだった」と語った。11日午後、ベダールは住民のほぼ全員が避難し、ゴーストタウンと化していた。村へ通じる主要道路は警察によって閉鎖されたままだ。
避難者の証言:恐怖と悲しみ
休暇用にベダールで別荘を借りたばかりだというナバロさんは、山火事でフランス人の妻の行方が分からなくなったとAFPに悲しみの表情で語った。「妻に『早く出ろ、すべて置いていけ。逃げるんだ』と言った。そう言っている間に、私たちは炎に包まれてしまった」。ナバロさんは溝に飛び込み、這って逃げることができたと説明した。
避難した英国人のクリリーさん(87)は、黒煙が目の端に入り、その直後に「『お金とカードを持って、逃げろ』と警察から警告を受けた」とAFPに語った。
避難勧告と犠牲者
当局によると、命を落とした人の中には、避難勧告に従わなかったか、あるいは炎が近づきすぎて手遅れになり、その場にとどまって安全を確保することもできなかった人が含まれているという。今回の大規模な山火事により、約1500人が避難を余儀なくされた。
原因と背景
当局は、送電線の断線が山火事の引き金になった可能性があるとみている。スペインでは数週間にわたり40度を超える猛烈な暑さが続いており、これが火災の拡大を助長したと見られる。



