三重県鳥羽市の菅島で11日、大漁と海上の安全を祈願する伝統行事「しろんご祭り」が執り行われた。この祭りは約700年前に始まったとされ、市の無形民俗文化財に指定されている。島の北東に位置する「しろんご浜」では午前9時、白い磯着姿の海女約20人がホラ貝の音を合図に一斉に海に潜り、約40分間にわたり赤と黒の一対のアワビを競って探した。
「まねきアワビ」の奉納
最初に採れた一対のアワビは「まねきアワビ」と呼ばれ、吉兆を呼ぶとされている。このアワビは島の守り神である白髭神社に奉納された。海女たちは伝統的な白い磯着を身にまとい、約40分間の漁の後、浜に戻ってきた。
しろんご祭りは、菅島の海女文化を象徴する行事であり、地域の漁業関係者や住民にとって重要な意味を持つ。鳥羽市はこの祭りを無形民俗文化財に指定し、その保存と継承に努めている。
伝統の継承
祭りに参加した海女の一人は「毎年この日を楽しみにしている。先輩たちから受け継いだ伝統をこれからも守っていきたい」と語った。また、地元の漁協関係者は「しろんご祭りは島の結束を強める大切な機会だ」と述べた。
鳥羽市では、他にも複数の海女に関する伝統行事が残されており、観光客にも人気がある。しろんご祭りは特に歴史が古く、約700年にわたり途切れることなく続けられてきた点で貴重である。



