インフルエンザの流行入りが今年は8月末で、感染症法が施行された平成11年以降で2番目に早い。産経新聞は13日付社説で、新型コロナウイルス流行期に当たり前だった基本的な感染対策の緩みを見直すよう求めた。
感染者数は11週連続で増加
全国約3千の定点医療機関から報告されたインフルエンザの感染者数は、8月31日から9月6日までの1週間に1医療機関あたり3・29人。前週比1・87倍で、11週連続の増加となった。
インフルエンザは一般に12月から3月の冬季に流行するが、昨年の流行入りも9月下旬だった。通年で流行した令和5年を除くと、今年は最も早い流行入りとなる。
換気や受診の徹底を
冬でないのに流行する要因について、訪日客の増加で季節が逆の南半球からウイルスが持ち込まれたとの推測もあるが、複数の専門家は特定できないとしている。ただ、症状が似ている新型コロナは夏と冬に流行のピークがあり、猛暑で冷房を24時間使うことで密室化しがちなことが夏の流行の一因とされる。換気の重要性はインフルエンザ対策でも同じだ。
こまめに外気を取り入れる▽不調を感じたらすぐに受診する――など、できることを徹底することが欠かせない。小中学校では新学期が始まり、学級閉鎖も増えている。集団生活による感染拡大への警戒が必要だ。
高齢者らはワクチン接種を
夏の疲れがたまり、寒暖差も大きい時期。睡眠と栄養をしっかり取ることも大切だ。罹患すると38度以上の発熱や頭痛、関節・筋肉痛などの症状が急に現れ、肺炎を伴って重症化することもある。特に高齢者や基礎疾患のある人は注意が必要で、ワクチン接種が推奨されている。
ワクチンは感染そのものを避けるというより、死亡や入院のリスクを下げる効果が期待される。厚生労働省は全国の自治体に対し、接種開始時期を早めることが可能だと通知した。効果は5~6カ月程度持続するため、接種を検討してほしいと呼びかけている。



