桜島東方沖海底噴火で最大死者980人、鹿児島市に12m津波2分後到達 県有識者会議が予測
桜島東方沖海底噴火で最大死者980人、鹿児島市に12m津波2分後到達

鹿児島県の有識者会議(座長=地頭薗隆・鹿児島大名誉教授)が19日、県庁で開かれ、県内で発生が見込まれる13の自然災害について被害想定結果が示された。最大死者数は桜島東方沖の海底噴火が980人で最多となり、南海トラフ地震は920人で2番目に多いとの試算が報告された。

南海トラフ地震の被害想定

国が2025年3月に南海トラフ地震の被害想定を見直したことを受け、県は同年8月に有識者会議を設置。12~13年度に実施した巨大地震の被害想定結果から、最新の科学的知見などを踏まえて見直しを進めている。今回の会合では、これまでの液状化現象や揺れなどに加え、津波や火災で生じる被害想定が報告された。

志布志市や曽於市で震度6強の揺れが想定される南海トラフ地震では、建物の全壊が7100棟、半壊が3万9000棟と試算。人的被害は死者数が920人、負傷者が2000人とした。被災直後の断水人口は34万2800人、停電は3600軒に上ると見込み、被災1週間後には3万7100人が避難生活を送るとした。

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桜島東方沖海底噴火の津波被害

死者数が最も多くなると試算した桜島東方沖の海底噴火では、鹿児島市黒神町で最大12.38メートルの津波が2分後に到達すると想定。鹿児島市で震度7の揺れを想定する鹿児島湾直下の地震では、建物被害や断水人口が多いため、被災1週間後の避難者は最多の8万9400人とし、今回初めて試算された災害関連死は360~720人に上ると算定された。

今後の公表と報告書の予定

今回の想定結果は近く、県のホームページで公表される。有識者会議では今後、交通施設の被害想定や、減災や防災に取り組んだ場合の軽減効果などを議論し、県は年度内に調査報告書をまとめる。

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