大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で、違法な取り調べをしたとして、特別公務員暴行陵虐罪で付審判決定を受けた検事の田渕大輔被告(54)の第7回公判が19日、大阪地裁で開かれた。前回に続き被告人質問が行われ、田渕被告は取り調べでの発言について「大げさだった。違った言い方もあった」と語った。
「検察なめんなよ」などの発言
起訴状にあたる付審判決定では、田渕被告は2019年12月、不動産開発会社「プレサンスコーポレーション」(当時)の元部長(61)(有罪確定)の取り調べで机をたたき、「検察なめんなよ」「プレサンスの評判をおとしめた大罪人」などと発言したとしている。元部長はこの後、当時の社長(63)(無罪確定)の事件への関与を認める供述をした。
被告人質問での主な発言
田渕被告は弁護側の質問に、「元部長が社長に(事件の計画を)説明していないはずはないと考えていた。元部長の供述が合理性を欠くということを、私なりの例えで説明した」と振り返った。
机をたたいたことについては、逮捕前に同僚らと口裏合わせしていた証拠を示しても、元部長が否定したことから、「『それはおかしいだろ』と思ってたたいた。別の手段もあったが、当時は必要でやむを得ない方法だと思った」との認識を示した。
謝罪と主張
「元部長の裁判は確定しているのに、(付審判公判で)取り調べの様子が繰り返し報道され、元部長や家族にたいへん嫌な思いをさせたのであれば、本当に申し訳なく思う」と謝罪。一方で、自身の言動が罪に問われていることには、「到底受け入れられない。厳しい追及はしたが、一検事として一生懸命に職務を果たしただけだ」と訴えた。