長岡市の信濃川河川敷で2、3日に開かれた「長岡まつり大花火大会(長岡花火)」は、有料観覧者数が昨年より2万人多い計36万人に上り、過去最多を記録した。中越地震からの復興を祈願して誕生した名物花火「フェニックス」や、打ち上げ成功から100年を迎えた「正三尺玉」など、真夏の夜空を彩った今年の長岡花火を写真とともに振り返る。(本田紗ら、甲斐史子)
熊本地震への願いを込めて
「今もつらく大変な思いをしている熊本の皆さん。私たちは誰も一人じゃない。これからもフェニックスは、平和と復興のシンボルとして羽ばたき続けます」――。先月28日に熊本県で発生した最大震度7の地震を受け、フェニックスはテーマ曲である「Jupiter(ジュピター)」の歌詞になぞらえたアナウンスで打ち上げられた。
直径650メートルもの大輪が夜空に咲く正三尺玉は、長岡での打ち上げが成功した1926年から100年の節目を迎えた。3年ぶりに復活した長生橋の「ナイアガラ」との競演は両日とも実現し、会場からは大きな歓声が上がった。
混雑緩和への取り組み
全席の有料化後、最多となる来場者数が見込まれていた今大会。主催する長岡花火財団は、分散退場を促すため、人気が高い「フェニックス」の打ち上げ開始を昨年より30分遅い午後8時45分に変更した。また県警や民間警備員など2日間で延べ約4900人が雑踏事故防止に向けた警備や案内にあたり、ドローンメッセージでも分散退場を促した。
同財団の近藤典子事務局長は「フェニックスの時間を遅らせて退場のタイミングを3段階に増やしたことで、昨年より比較的スムーズに帰宅を促せたのではないか」と話す。一方、2日にはJR長岡駅から最終の東京行き上越新幹線に乗れなかった客が発生し、124人がアオーレ長岡のアリーナで一夜を過ごした。



