俳優の黒木華と橋本淳が夫婦を演じる映画『日曜のあと』(11月20日公開)から、本予告とメインビジュアルが公開された。『わたし達はおとな』『ほつれる』の加藤拓也監督による長編3作目で、子どもを授かった夫婦が旅先で過ごす5日間を通じ、言葉にできない感情や互いの間に生じるズレを描く。
釜山国際映画祭コンペ部門に選出
加藤監督が自ら脚本を書き下ろした本作で、黒木は妊娠した妻・麻衣、橋本は夫・洸一を演じる。麻衣の叔母夫婦役で吉田羊と古舘寛治が出演。Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』の原案を担当した俳優の今井隆文が、初めて映画の企画・プロデュースを手がけた。10月6日から15日まで韓国で開催される「第31回釜山国際映画祭」のコンペティション部門にも選出されている。
予告映像とメインビジュアルの内容
予告映像は、マタニティフォトの撮影で麻衣が幸せそうな笑顔を浮かべる場面から始まる。山と湖に囲まれたリゾートホテルを訪れた2人。しかし、麻衣が「本当に調べてよかったと思う?」と不安を口にする一方、洸一は「なるべく普段通りにしようよ」と語りかける。鏡越しに対立する2人の姿や、叔母夫婦との食事の席で麻衣が抑えていた感情をあらわにする場面も映し出される。やがて麻衣は、本音を飲み込み、あきらめに近い表情で洸一に「もうわかった、ありがとう」と告げる。ともに望んだ幸せを迎えたはずの夫婦の間で、言葉にできない夫婦間のズレが広がっていく様子を捉えた映像となっている。
メインビジュアルは、憤りや不安、あきらめが入り混じる麻衣の表情を大きく配置。「近くて遠い 隣のあなた」というコピーが添えられた。宣伝デザインは大島依提亜、スチールは『愛がなんだ』『窓辺にて』などの映画でも撮影を担当した写真家・木村和平が手がけている。
作品のテーマ
新しい命を迎えることをめぐり、正解のない選択に揺れる夫婦。ただ待つことしかできない時間と、限られた空間の中で、二人の不安や葛藤は膨らみ、互いを追い詰めていく。加藤監督は、その心の揺れを通じて、同様の悩みや葛藤を観る者にも問いかける。