熊本県を震源とする最大震度7の地震が28日午後4時半ごろ発生した。これまでに分かっている被害状況や交通影響、地震の原因などをまとめる。
被害の状況
熊本県のまとめによると、29日朝までに2人の死亡が確認され、3人が心肺停止状態。28日から夜を徹しての捜索が続いている。
爆発し崩落したイオンモール熊本(熊本県嘉島町)では8人が救助されたが、このうち20代女性2人が死亡、年齢・性別不明の1人が心肺停止。政権幹部は28日夜、爆発の原因について、建物の設備からLPガスが漏れたためとの見方を示した。政府関係者によると、建物内にガスが充満しており、ガスの元栓を閉めたうえで救助に入ったという。
日本製紙八代工場(熊本県八代市)では11人が閉じ込められ、うち2人を救助したがいずれも心肺停止。残る9人は安否不明。
交通への影響
JR九州では午前5時15分現在、九州新幹線は上下線とも博多―熊本で始発から運転を取りやめ、熊本―鹿児島中央で終日運転を取りやめ。鹿児島線では荒尾―八代、豊肥線では熊本―豊後竹田、三角線では宇土―三角で上下線とも始発から運転を見合わせている。熊本県の宇土駅、三角駅、八代駅、新水俣駅、鹿児島県の出水駅では終日営業を取りやめ。
ネクスコ西日本によると午前1時現在、九州自動車道の益城熊本空港IC―えびのIC、南九州自動車道の八代JCT―日奈久IC、九州中央自動車道の嘉島JCT―益城TBのいずれも上下線で通行止め。
日本航空は28日午後10時時点で熊本空港発着の11便を欠航。全日空は29日、熊本空港の安全確認で問題がなかったことから通常通りの運航を再開する。
なぜ地震発生?
震度7を観測した今回の地震の震源は、日奈久断層帯という活断層とみられる。2016年の熊本地震を起こした布田川断層帯の延長線上にあり、「割れ残り」の場所として警戒されていた。日奈久断層帯は熊本県益城町から八代海にかけて北東―南西方向に走り、全長約81キロ。国の地震調査委員会の評価では、陸側の日奈久区間でマグニチュード(M)7.5程度、八代海区間でM7.3程度の地震が想定され、全体が活動するとM8.0になるとされる。
気象庁の清本真司・地震津波対策企画官は「この地域では過去に地震が続発した例がある。地震発生から1週間、特に2、3日は最大震度7程度の地震に注意してほしい」と呼びかけている。



