近鉄京都線脱線、車輪がレールに乗り上げ「乗り上がり脱線」 近鉄が社内調査発表
近鉄京都線脱線、乗り上がりで発生 近鉄が調査内容公表

近鉄は15日、京都線の京都駅構内で6月に発生した脱線事故について、車輪がレールに乗り上げる「乗り上がり脱線」が起きたとする社内調査の内容を発表した。原因は特定できていないものの、安全性を高めるため、レールを交換するなどの対策を9月中に行うという。

事故の概要とけが人の有無

事故が起きたのは、6月29日午前5時13分ごろ。京都発橿原神宮前行きの普通電車(4両編成)が時速約20キロで走行中、2~3両目が、駅からおよそ120メートル離れた地点で脱線した。運転士ら乗務員3人と乗客30人にけがはなかった。

事故原因については、国の運輸安全委員会が調査を進めている。近鉄は社内に独自で事故防止対策委員会を立ち上げ、調査してきた。

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調査で判明した脱線の状況

今回の発表によると、事故現場のレールや車輪にできた傷から、電車が上り線側から下り線側に入るため分岐器を通過した際、車輪がレールに乗り上げ、脱線したとみられるという。

乗り上げた場所には、電車の進路を切り替えるため左右に動くレールがあった。この可動式のレールの先端付近で3両目が乗り上げ、そのまま上り線方向に進んだため、3両目に引っ張られる形で、2両目も脱線したとしている。

今後の対策と運行への影響

乗り上がり脱線は、レールの摩耗などによって起きるとされるが、近鉄は、整備不良や部品の劣化・摩耗といった異常は見つかっていないと説明。電車が乗り上げた場所の可動式レールの摩耗は、国の基準に基づく社内基準値の範囲内だったが、安全性を高めるため、9月中に新品に交換するという。

また、現場ではレールに油を塗って摩擦を減らし、制限速度を事故前の30キロから15キロに落として運行している。このため、電車に20~50秒の遅れが発生しているという。

担当者は、現時点で乗り上がりの原因は特定できていないとしたうえで、車両やレールの状況など、「おそらく複合的な要因と考えられる」と言及。「引き続き徹底的に事故原因の調査を継続し、さらなる安全輸送に努める」とした。

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