リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)地区で、井戸などの水位低下や地盤沈下が起きた問題を巡り、JR東海は14日夜、同地区で住民説明会を開き、被害補償の具体的な進め方について初めて説明した。
代替井戸や上水道への切り替え世帯への補償内容
同社によると、地下水位低下によって井戸などが枯渇した世帯のうち、同社が新たに掘削して今年3月に稼働した代替井戸「深井戸」から取水する35世帯には、電気料金やポンプ交換費用などの維持管理費の増額分の30年分を地元の簡易水道組合に一括払いする。
また、地元の組合には加盟せず、上水道に切り替えた十数世帯には、上水道料金の増額分の30年分を一括払いする。
地盤沈下への対応と住民の声
一方、地盤沈下に関する補償は、家屋の扉の開閉不良などが生じた世帯に、沈下が収束するまで応急措置を実施。収束した後には、建具の交換や家屋の建て替えなどの修繕内容を世帯別に提示する。
同社は、いずれも国の基準に基づいた補償と主張した。非公開で行われた住民説明会では「なぜ30年なのか」「リニア開通後に想定外の問題が生じることも考慮して、より長い期間の補償を求める」などの意見が出たという。



