近鉄京都駅(京都市下京区)の構内で6月に発生した始発の普通電車(4両編成)の脱線事故で、近鉄は15日、大阪市内で記者会見を開き、車輪が徐々にレールにせり上がる「乗り上がり脱線」が起きていたと発表した。「複合的な要因で起きた可能性がある」として、引き続き詳しい原因を調べる。
事故の概要と影響
事故は6月29日午前5時10分頃に発生。京都発橿原神宮前行きの普通電車が京都駅のホームを出発し、約120メートル西のカーブにさしかかったところで、2、3両目が脱線した。乗客30人にけがはなかったが、約10万人に影響した。
原因調査と再発防止策
同社によると、レールの傷などを調べた結果、電車の進路を切り替える分岐器で事故が起きていたと判明。左右に動く分岐器のレールの上に3両目の車輪が乗り上げて脱線し、引っ張られる形で2両目も脱線した。レールには摩耗がみられたが、ゆがみなどは安全基準の範囲内だったという。
今後、レールを新品に交換するなどして再発防止を図る。同社の大野隆・施設部長は「お客様始め関係者の皆様に大変なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。



