仏ラリック美術館で宝石盗難、被害額7.4億円 警備会社の過失指摘
仏美術館で宝石盗難7.4億円 警備会社過失指摘

フランス北東部アルザス地方のラリック美術館で5日未明、覆面の犯行グループが侵入し、約20点の宝飾品を盗み出した。被害額は約400万ユーロ(約7億4000万円)に上る見込みで、関係筋の情報としてAFPが報じた。

午前5時半の侵入、展示ケースを破壊

捜査関係者によると、犯行は午前5時30分(日本時間6日午前0時30分)ごろ発生。犯行グループはドアをこじ開けて美術館内のジュエリー室に侵入し、六つの展示ケースを叩き割った。盗まれたのはクリスタル製のジュエリーで、貴重な宝石は含まれておらず、溶かして売却することは困難とみられる。

警報は作動も、警備会社の対応遅れ

別の捜査関係者は「アラームは鳴ったが、警備会社が確認している間に、清掃担当者が最初に現場に到着し、警察に通報した」と説明。防犯カメラの映像解析が進められている。

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ウィンジャン・シュル・モデのクリスチャン・ドルシュネル町長は地元紙に対し、警備会社の対応を厳しく非難。「すべてのアラームは正常に作動した。しかし、警備会社側に重大な過失があったようだ。彼らはすぐに駆けつけず、警察への連絡もしなかった」と述べた。さらに、犯行グループについて「内部事情などに詳しいスペシャリスト(プロの犯行)に違いない」と指摘した。

ルーブル事件後の警備強化の流れで

昨年10月にはパリのルーブル美術館で白昼の大胆な強盗事件が発生。これを機に国内の美術館やギャラリーの警備体制が注目され、ラリック美術館は「警戒が必要な」施設とされていた。今回の事件を受け、美術館は公式サイトで数日間の休館を発表した。

ラリック美術館は、アール・ヌーボーおよびアール・デコ期の著名な宝飾・ガラス作家ルネ・ラリックの作品を専門に展示。公式サイトによると、650点を超える「傑出した作品」を収蔵しており、アール・ヌーボーのジュエリー、アール・デコのガラス、現代のクリスタルなどが含まれる。

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