アップルのiPhoneが中国市場で4カ月ぶりに販売台数を伸ばした。値下げ戦略が奏功し、3月の出荷台数は前年同月比12%増の約250万台に達した。
値下げ効果で需要喚起
中国政府の経済対策や小売業者による値引きキャンペーンが消費者の購買意欲を刺激した。特に旧モデルのiPhone XRやiPhone 8 Plusの値下げが顕著で、オンライン販売では最大20%の割引が適用された。
市場調査会社IDCのアナリストは「アップルは中国市場での価格競争力を高めるため、積極的な値下げに踏み切った。これにより、特に中間所得層の需要を取り込むことに成功した」と分析する。
中国市場の重要性
中国はアップルにとって米国に次ぐ第2の市場であり、売上高の約20%を占める。しかし、2018年後半から中国経済の減速やファーウェイなどの地元メーカーとの競争激化により、iPhoneの販売は低迷していた。
アップルは2019年1月、中国市場での販売不振を受け、同国でのiPhone価格を一部引き下げた。今回の販売回復は、その戦略が功を奏したことを示している。
今後の展望
一方で、アナリストは持続的な成長には新たな製品革新が必要だと指摘する。IDCのアナリストは「値下げは短期的な需要喚起に効果的だが、長期的には製品の魅力向上が不可欠だ」と述べる。
アップルは2020年に5G対応の新モデルを投入する計画とされ、中国市場での巻き返しを図る。今回の販売回復が一時的なものか、持続的なトレンドとなるかは、今後の製品戦略に左右されそうだ。



