宮崎と福岡・熊本結ぶ高速バス2路線、九州道の通常ルートで運行再開
宮崎と福岡・熊本結ぶ高速バス2路線、九州道の通常ルートで運行再開

熊本地震の影響で迂回ルートを運行していた宮崎県内と福岡、熊本を結ぶ高速バス2路線が17日、九州自動車道を通る通常ルートでの運行を再開した。九州道は14日、全線で一般車両が通行できるようになっており、地震による県内の観光や物流への影響は徐々に緩和されつつある。

2路線が通常ルートに復帰

対象となったのは、宮崎―福岡間を結ぶ「フェニックス号」と、宮崎―熊本間を結ぶ「なんぷう号」。7月28日に熊本県で最大震度7を観測した地震後、九州道の一部区間が通行止めとなった影響で、延岡などを通る東九州側の迂回ルートで運行していた。かかる時間はフェニックス号は通常より1時間10分ほど長くなっていた。

九州道は松橋インターチェンジ(熊本県宇城市)―えびのインターチェンジ(えびの市)間で続いていた通行止めが14日朝に解除され、全線で通行できるようになった。これを受け、フェニックス号となんぷう号は17日から一部を減便した上で九州道を通る通常ルートでの運行を再開した。

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利用者からは歓迎の声

17日朝、JR宮崎駅前で福岡行きのフェニックス号の出発を待っていた乗客(52)は福岡県から観光で宮崎県を訪れたといい、「来るときは迂回ルートだったので時間がかかったが帰りは短くなった」と喜んだ。友人と会うためこの日、なんぷう号で宮崎駅前に到着した乗客(21)は「迂回ルートだと約束の時間に間に合わなかった。早く来られて良かった」と安堵していた。

九州道ではいまも速度が規制されている区間がある。この影響もあり、宮崎交通によると、フェニックス号となんぷう号の所要時間は熊本地震前より30分~1時間ほど長くかかるが、迂回ルートよりは短くてすむという。

観光・物流への影響は徐々に緩和

地震による道路の通行規制は、県内の観光や物流にも影響を及ぼした。県ホテル旅館生活衛生同業組合によると、調査でわかった分だけでも10日までに176施設で1万1357人の宿泊キャンセルが発生。山田圭吾理事長は「(組合員から)九州道の通行再開でお客さんの回復が見込めると喜びの声がある」と話す。

県トラック協会が運送事業者を対象に行った地震の影響に関する調査によると、回答した事業者のうち4割強は地震後、運送の遅延や中止といった影響があったという。県内から福岡方面などへ向かうには東九州自動車道を使うルートもあるが、協会の大久津浩専務理事は「(東九州道を通るルートは)時間やコスト、ドライバーの体力や精神面においても負担が大きかった。九州道が開通して助かる」と述べた。

宮崎駅と新八代駅(熊本県八代市)を結び、同駅で九州新幹線に接続する高速バス「B&Sみやざき」は、今月31日までの運休が決定している。

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