福井県は4日、県北部を襲った記録的大雨で、農地の被害面積が約1700ヘクタールに上ると明らかにした。住宅の被害は床上・床下浸水と一部損壊を合わせて333棟に増えた。県は見舞金支給などの緊急対策を実施し、復旧に向けた取り組みを本格化させる。
被害状況の詳細
4日に県庁で開かれた県災害対策本部の会議では、同日午前9時現在の被害状況や、国から激甚災害に認定される見込みであることなどが報告された。
県によると、農作物の被害は品目別ではソバが最も大きく、1380ヘクタールで冠水や浸水があった。水稲も240ヘクタールの被害があり、今後の調査でさらに増える可能性がある。
市町別の冠水・浸水割合
収穫を終えた場所なども含めた耕地面積に対し、冠水・浸水した面積の割合は、福井市62.5%、永平寺町65.7%、坂井市65.4%、大野市33.5%、勝山市31.6%などだった。
住宅の浸水被害は、福井市や坂井市、永平寺町など6市町で床上55棟、床下277棟が確認された。公共施設など住宅以外の建物被害も115棟に上り、浸水被害を受けた企業数は211社となった。
緊急支援策と今後の対応
県は緊急支援策として「緊急被災者見舞金」の制度を活用すると発表した。1世帯につき床上浸水は10万円、床下浸水は2万円を支給する。2004年の福井豪雨を受けて創設された制度で、当時は9224世帯に4億8000万円を支給したという。予算は4000万円を見込み、今年度の当初予算で組まれた予備費から計上する予定。
このほか、公共施設や農地の復旧事業などを予定しており、開会中の9月県議会に補正予算案を追加提案する。
会議終了後、石田知事は記者団に「一日も早く支援メニューを県民の方々に届けたい」と述べた。



