「会社からレジの売上金を金庫に入れるように言われたから戻る」。大竹玖瑠美(くるみ)さん(22)はそう言い残し、同僚とともに館内へ戻った。直前まで、彼女は同僚とともに屋外の駐車場に避難していた。その際、買い物でモールを訪れていたおばといとこに偶然会った。
大竹さんは4年前の春、高校を卒業し、雑貨店の運営会社に就職した。県内の店舗で働き、イオンモール熊本には7月上旬に異動したばかりだった。地震の当日も2階の店舗で普段通り働いていた。
震度6強の揺れで避難も、館内へ
最大震度7の熊本地震の後、イオンモール熊本(熊本県嘉島町)では爆発が起き、従業員7人が死亡した。大竹さんは震度6強の大きな揺れの後、同僚とともに外の駐車場へ避難していた。
スマートフォンの位置情報は、モール内のままだった。爆発が起きたのは、館内に戻ってから約5分後のことだった。
遺族は会社の指示を批判
親族の男性は、会社側がモール内に戻るよう指示したと訴える。「従業員の身の安全を一番に考えるのが雇用主じゃないのか」と憤っている。



