愛媛県警の松山西署で、20歳代の男性巡査が時速約110キロの速度超過と信号無視をした疑いがあるにもかかわらず、署長ら幹部3人が県警本部への報告を怠ったとして、6月25日付で処分されたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は7月10日、処分された3人の人事異動を発表した。
巡査の違反と署の対応
捜査関係者によると、同署地域課の男性巡査は4月、松山市内で自家用車を運転中、指定速度50キロを約110キロ超過し、信号を2回無視した疑いがある。巡回中のパトカーが速度超過を確認したが、交通課長は証拠不十分で検挙が難しいと安易に判断。内容を把握した署長と副署長も県警本部への報告は不要と誤った判断をしたという。
処分内容と人事異動
県警は署長を本部長注意、副署長と交通課長を所属長注意とする処分を6月25日付で行った。また、巡査は同日付で減給10分の1(6か月)の懲戒処分を受け、道交法違反容疑で書類送検された。さらに、巡査とは別の車で並走し危険な運転を助長したとして、男性署員2人も本部長注意とされた。県警は7月10日、これら3人の人事異動を発表したが、具体的な異動先は明らかにしていない。
背景と今後の課題
今回の事案は、署内での情報共有と報告義務の認識不足が浮き彫りとなった。県警は再発防止に向け、幹部の指導徹底を図るとみられる。巡査の違反行為自体も深刻で、一般道での110キロ超過は重大な事故につながりかねない。県警の信頼回復が問われる。



