10日、大阪府泉大津市と泉佐野市の交差点で、祭礼のだんじりが「やりまわし」の際に相次いで横転し、2人が死亡、16人が重軽傷を負った。だんじりが勢いよく曲がる見せ場での事故で、安全とのバランスが問われている。
泉大津市の事故、目撃者が証言
午後1時すぎ、泉大津市の交差点。沿道で見物していた男性(27)によると、だんじりは右折してすぐにバランスを崩し、いったん左側に傾いた。持ち直したかと思ったが、今度は右側に傾き、倒れ込んだという。「『ドーン』という、ものすごい音だった」と振り返る。
親族と一緒に見ていた男性(38)は、だんじりが沿道の柵をなぎ倒し、体の一部をはさまれた人を目撃した。「特段スピードが出ていたわけでもなかった」と話す。
2件目の事故、泉佐野市でも
府警によると、泉大津市の事故では会社員の男性(48)が下敷きになって死亡した。だんじりに乗ってバランスをとる「たかり」という役目だった。他の参加者9人も重軽傷を負った。
南西へ約16キロ離れた泉佐野市の交差点でも午前11時ごろ、やりまわしの際にだんじりが横転。同じく「たかり」を務めていた会社役員の男性(51)が下敷きとなって死亡し、他の参加者7人も骨折などの重軽傷を負った。
責任者の不在と安全対策の課題
泉佐野市の事故で、だんじりの引き回しの責任者の男性(59)は当時、翌日の段取りのため現場にいなかった。関係者からは、右折した際の状況について証言が寄せられている。
この日は10月祭礼に当たり、各地でだんじり祭りが開かれていた。岸和田には安全の統括者を置く取り組みがある一方、やりまわしの高速化が広がっており、SNS上では批判と擁護の声が飛び交っている。