千葉豪雨の被災地で、22、23日の週末に千葉県内9市で延べ約900人の災害ボランティアが活動し、浸水した家屋の片付けや土砂の除去に汗を流した。23日には運休していたJR外房線の誉田駅(千葉市緑区)―大網駅(大網白里市)間で運転が再開され、JR線は10日ぶりに全面復旧した。
ボランティア、浸水住宅で泥かき出しや家具搬出
千葉市内では22、23日、延べ約200人のボランティアが床上浸水した住宅など計40か所を訪れ、泥のかき出しや浸水した家具、畳の搬出を行った。週末ということもあり現役世代の参加が多く、同市稲毛区の会社員女性(47)は「見慣れた光景が一変し、何か力になりたいと思った」と話しながら家具の運び出しを手伝っていた。
千葉県によると、23日午後4時時点の住宅被害は4153棟で、このうち床上浸水は2068棟。市別では千葉市の784棟が最も多く、八千代市357棟、大網白里市236棟と続く。県社会福祉協議会によると、この3市を含む県内12市がボランティアを募集しており、23日午後3時までに2771人が登録。支援依頼は799件に上る。
熱中症対策を徹底、活動時間を短縮する地域も
被災地では連日30度を超える真夏日が続き、暑さの中での活動が続いている。千葉市社協の富田薫会長(62)によると、浸水で冷房が使えない室内は熱気がこもりやすく、屋外より熱中症リスクが高いという。室内作業は15分、屋外作業は30分をめどに休憩を取り、こまめに水分補給するよう呼びかけている。ファン付き作業服を着用する人もおり、同市美浜区の男性(62)は「これがあるのとないのとでは大違い」と話した。
一方、雨で活動が制限された地域もあった。大網白里市では22日午後に激しい雨が降ったため、1時間半早い午後2時頃に活動を打ち切り、23日も降雨予想を受けて終日中止とした。栃木県真岡市の会社員男性(53)は「打ち切りは残念だが、精いっぱい活動できた」と話し、自宅の土砂を撤去してもらった男性(77)は「足場が悪く土は水を吸って重かっただろうに。頑張ってくれた方々に頭が上がらない」と感謝していた。
外房線全面再開に沿線住民は安堵
JR外房線の全線再開に、沿線住民は安堵している。大網駅が最寄りの大網白里市の大学院生の男性(22)は「運休中は他の路線を乗り継ぎ、倍以上時間がかかって不便だった。再開されてほっとした」と語った。



