宇都宮市でクマ緊急銃猟訓練、初の実地実施
栃木県宇都宮市は10日、同市今里町の松田新田浄水場で、クマの出没を想定した緊急銃猟の実地訓練を初めて実施した。市職員や県猟友会宇河支部のハンター、警察、消防などから約50人が参加し、通報から捕獲までの手順や役割分担を確認した。
訓練は、体長約1メートルのクマ1頭が出没したとの想定で行われた。通報を受け、消防が熱感知機能付きドローンでクマの居場所を特定。その後、佐藤栄一市長がビデオ通話で緊急銃猟の実施を許可し、ハンターが模擬銃でクマ役に発砲するところまでを実際の流れに沿って行った。
過去の出没事例を踏まえた新たな対策
市内では6月上旬、中心部にクマが出没し、麻酔銃で捕獲された。当時の対応を踏まえ、市農林生産流通課は、捜索や捕獲にあたる職員が極力クマに近づかずに済むよう、長さ約1.2メートルの金属製の棒を配備。また、夜間でも使用可能な熱感知機能付きドローンを訓練に取り入れた。
同課の鈴木嘉紀課長は訓練後、「今回の内容を検証し、マニュアルの改定なども必要に応じて検討していきたい」と述べた。
参加者の内訳と訓練の意義
訓練には市職員のほか、県猟友会宇河支部のハンター、宇都宮警察署員、宇都宮市消防局員が参加。クマの出没時における迅速な対応と関係機関の連携強化を図ることが目的だ。市は今後も定期的な訓練を実施し、市民の安全確保に努める方針。



