明石歩道橋事故25年、パネル展で教訓伝える 遺族「悲しみ変わらず」
明石歩道橋事故25年、パネル展で教訓伝える 遺族語る

兵庫県明石市の歩道橋で2001年7月に発生した花火大会見物客11人が死亡した事故から21日で25年となるのを前に、安全・安心について考えるパネル展が17日、JR明石駅前のパピオスあかし2階にあるあかし市民広場で始まった。21日まで。

事故の概要と展示内容

事故は2001年7月21日夜、JR朝霧駅と花火大会会場の大蔵海岸を結ぶ歩道橋に見物客が殺到し、子ども9人と高齢者2人の計11人が死亡したもの。市は同年に大蔵海岸で砂浜陥没事故も発生したことから、7月21日を「市民安全の日」と定め、2013年から毎年この時期にパネル展を開催している。

会場には、事故後の状況を伝える写真や再発防止に向けた取り組み、25年にわたる経緯を記したパネルなど36点が展示されている。

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遺族の思い

次男の智仁ちゃん(当時2歳)を亡くした下村誠治さん(68)は、「悲しみや助けられなかった後悔は今も変わらない。亡くなった人の思いを受け継ぎ、教訓を伝え続けることが使命」と語った。

専門家による講演会

市は17日、川口寿裕・関西大教授(群集安全学)を招き、講演会を明石市民会館で開いた。管理職や施設管理に携わる職員、市民ら約50人が参加した。川口教授は「群集安全学から考えるイベントや施設の安全設計」をテーマに講演。国内外の事例から、スポーツ観戦やコンサート、花火大会などで雑踏事故が起きやすいと説明した。

その上で、歩道橋事故を教訓に、人流の集中や狭い動線、対面通行などを避けていれば、韓国ソウル・梨泰院(イテウォン)の事故は防げた可能性があったと指摘。また、満員電車の混雑に相当する1平方メートル当たり約7人程度の状態になると「危険を感じても引き返すことができない」と注意喚起した。

事故防止には、人の集中を回避し、一方通行を徹底して、入場や退場時間を分散する工夫も必要だと述べた。

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