72時間の壁 捜索急ぐ
30日、被害が大きかった熊本県の八代市や氷川町では、消防が隊員400人以上を動員して大規模な捜索活動を展開した。
午前8時ごろ、八代市の自動車学校。「72時間を前に救える命を救う」。広島県大隊の稲垣修二大隊長が声をかけると、集まった200人以上の隊員たちは数人のグループをつくり散らばっていった。72時間を過ぎると、被災者の生存可能性が著しく下がるとされる。
全戸ローラー作戦
午前10時過ぎ、八代市上日置町の住宅街では、隊員が2人1組で1軒1軒をまわって声をかけていた。「こんにちは、消防隊です。どなたかいませんか」
声かけに応じて高齢女性が家から出てくると、隊員は玄関脇にテープを付けた。被害がないことを「確認済み」であることを示す目印だ。
クレーンで屋根つり上げ
午前10時半ごろ、八代市田中北町の住宅街に、30人以上の消防隊員や警察官が集まった。住宅が倒壊し、1階部分が押しつぶされていた。クレーン車で屋根をつり上げて、要救助者がいるとみられる場所を捜す。
すると、余震の揺れに反応するアラームが鳴った。「退避! 退避!」。隊員らが慌ただしく現場から離れる場面もあった。



