不整脈の9割は心配無用?医師が語る真実と過剰診断の実態
不整脈の9割は心配無用?医師が過剰診断の実態を語る

循環器専門医として30年以上の臨床経験を持つ杉岡充爾氏(すぎおかクリニック院長)は、不整脈の多くは過剰に診断されていると指摘する。医学書では期外収縮が3連発以上で心室頻拍と診断されるが、同氏は「5連発程度までは心配ない」と断言。実際に自身のクリニックでは、3〜5連発の患者に治療を施すことは基本的にないという。

基礎疾患がない限り治療は不要

心不全や心筋梗塞の既往があるなど基礎疾患を抱える患者には治療を行うこともあるが、大多数には同氏が考案したセルフケアを推奨。これまで問題は発生しておらず、多くの患者で期外収縮の連発が改善しているという。

抗不整脈薬のリスク

期外収縮の治療に用いられる抗不整脈薬について、飲んだグループと飲まないグループを比較した追跡調査では、飲んだグループの方が心臓死などの予後が悪い結果が出ている。そのため、基礎疾患のない患者への投薬は、症状が極めて重く、期外収縮と完全にタイミングが一致する場合(全体の2〜3%)に限られると杉岡氏は説明する。

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医師による過剰診断の実態

杉岡氏は「心臓にかかわることでは過大に診断する医師がかなり多い」と警鐘を鳴らす。特に循環器が専門でない医師や経験の浅い医師にその傾向が見られるという。具体例として、健康診断で1回の脈の乱れで「すぐに循環器内科を受診しなさい」と指示されたり、NTpro-BNPが正常範囲をわずかに超えただけで同様の指示が出るケースを挙げ、基礎疾患がないなら全く気にする必要はないと強調する。

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