大阪駅直結フードコートがガラガラな理由…万博で散財しても水300円は払わない「ケチな大阪人」の真実
大阪駅直結フードコート閑散の理由…万博成功のウラで

大阪駅直結のフードコート「タイムアウトマーケット大阪」が、開業から1年が経過した今も閑散としている。その原因は、大阪人の独特な「割に合わない」という価値観にあると、人気サイト「東京DEEP案内」管理人で大阪生まれの逢阪まさよし氏は指摘する。

コテコテの大阪イメージはもう古い

「コテコテの大阪」というイメージは、テレビに出てくる小うるさい芸人や、豹柄の服を着たオバチャンに集約されがちだが、生粋の大阪人として逢阪氏は「そのイメージはもう古い」と断言する。

かつて1990~2000年代の「暗黒時代」には、市政の乱脈により大阪は財政破綻一歩手前に転落。ひったくりや強盗が多発し、暴力団だらけの街と化し、ホームレスが徘徊する繁華街は薄暗く小汚かった。企業の本社も東京へ移転し、「大阪、もうあかん」と絶望の淵に立たされていた。

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大阪復活と万博の成功

しかし、地域政党「大阪維新の会」の台頭により大胆な市政改革が進められ、暗黒時代は終焉を迎えた。財政破綻の危機は遠のき、ホームレスの小屋は一掃され、地下鉄は民営化で見違えるように清潔になった。昨年開催された「大阪・関西万博」はその総仕上げとして、世界中に「大阪復活」を印象付けた。

逢阪氏は「もう大阪は過去の姿とは違う」と強調する。

再開発が進むキタの玄関口・梅田

生まれ変わった大阪を象徴するのが、キタの玄関口・梅田エリアだ。JR大阪駅を中心に2000年代以降、再開発が進み、商業施設「大阪ステーションシティ」がひしめく。大屋根の下には駅ホームを跨ぐ人工地盤が設けられ、5階には「時空の広場」が広がる。人工芝とベンチが置かれた空間では、多くの市民が無料で寛いでいる。

「都会の一等地で、市民が一銭も払わずにジベタリアンしている光景は、東京の人には信じられないでしょう」と逢阪氏は語る。

さらに、大阪駅ノースゲートビルディング11階の「風の広場」や13階の「天空の農園」でも、市民が自由に過ごしている。

高級フードコートがガラガラの理由

そんな中、今春に開業した「タイムアウトマーケット大阪」は、1500円前後の価格帯が「割に合わない」と感じた大阪人に敬遠され、閑散としている。万博では散財する観光客も多いが、地元民は水1本300円にも慎重だ。

逢阪氏は「大阪人はコストパフォーマンスに敏感で、『これに見合う価値があるか』を常に判断する。1500円のフードコート飯に価値を見いだせないのだ」と分析する。

現在、施設側は万博をネタにテコ入れを図っているが、根本的な価格帯の問題が解決されなければ、状況は変わらないだろう。

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