車椅子バスケ選手の給料は月10万円、パリ五輪での課題
車椅子バスケ選手の給料は月10万円、パリ五輪での課題

車椅子バスケットボールの日本代表選手たちは、パリ2024パラリンピックでのメダル獲得を目指して奮闘している。しかし、その華やかな舞台の裏側では、多くの選手が経済的に厳しい状況に置かれている。平均月収は約10万円で、競技に専念するための十分な収入を得られていないのが現状だ。

選手の収入実態と課題

日本車いすバスケットボール連盟によると、トップリーグである車いすバスケットボールリーグ(WJBL)に所属する選手の平均年収は約120万円。これは一般の会社員の平均年収と比較して大幅に低く、多くの選手がアルバイトやスポンサー収入で生計を立てている。日本代表選手でも、月収が10万円を切るケースが少なくない。

「練習や遠征に時間を取られるため、十分な仕事ができません。競技を続けるためには、家族の支援や貯金を切り崩すこともあります」と、日本代表のキャプテンは語る。このような経済的負担は、選手の競技生活に大きな影響を与えている。

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パリ五輪への期待と課題

パリ2024パラリンピックでは、車椅子バスケットボール日本代表は男女ともに出場権を獲得。男子は前回の東京大会で銅メダルを獲得しており、今回もメダルが期待されている。しかし、選手たちの経済的基盤の脆弱さが、競技力向上の妨げとなっている。

「海外のトップ選手はプロ契約で十分な報酬を得ています。日本でも同様の環境を整えなければ、国際競争力の維持は難しい」と、日本車いすバスケットボール連盟の広報担当者は指摘する。実際、アメリカやイギリスなどの強豪国では、選手が競技に専念できる環境が整っている。

競技普及と支援の拡大

こうした状況を改善するため、連盟は企業スポンサーの獲得やクラウドファンディングの活用など、収入源の多様化を進めている。また、一般向けの体験会や学校訪問などを通じて競技の認知度向上にも努めている。

「車椅子バスケットボールの魅力をもっと多くの人に知ってもらい、支援の輪を広げたい。選手が安心して競技に打ち込める環境を整えることが、パラスポーツ全体の発展につながる」と、連盟の担当者は意気込む。

パリ五輪での活躍は、競技の普及と選手の生活向上の起爆剤となる可能性がある。しかし、そのためには社会全体の理解と支援が不可欠だ。

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