中東で長期展開していた米海軍の空母エイブラハム・リンカーンが8日、カリフォルニア州サンディエゴの母港に戻った。昨年11月下旬に出港して以来、約11カ月ぶりの帰港となる。前日にはヘグセス国防長官が艦上に出向き、帰港を出迎えた。
艦内環境の悪化と自殺未遂
この空母は9月にタイに寄港するまで中東で展開。艦内の生活環境が悪化し、米兵らの心身の健康状態への懸念が出ていた。海軍長官代行が上院議員に寄せた書簡によると、8件の自殺未遂が空母打撃群全体で確認された。
生活環境の悪化は、イランによる攻撃などで中東での米軍の補給態勢が影響を受けたことが背景にあるとの見方がある。
後続艦の展開と日本寄港の可能性
米海軍協会によると、9月27日に空母セオドア・ルーズベルトがサンディエゴから出港し、中東に向かっているとみられる。一方、外務省は10月7日に横須賀市に対して米空母の寄港があり得ると通知しており、同艦が日本に立ち寄る可能性がある。中東へは現在、横須賀から空母が向かっているとみられる。