東京地検特捜部は29日、同部主任だった男性検事(48)を同日付で懲戒免職としたと発表した。捜査対象者だった女性と不適切な交際をしたなどによるもので、検察に対する信用を著しく失墜させたと判断した。特捜部検事が捜査対象者との不適切交際で懲戒処分を受けるのは極めて異例。
性的関係と電子マネー受領
発表などによると、検事は2021年4月~25年12月に特捜部に所属。23~24年に捜査した事件で容疑者として取り調べを担当した女性と、捜査終了直後に性的行為に及んだ。特捜部は女性を略式起訴したが、性的関係を持ったのは女性に対する略式命令が確定する前だった。検事は同じ頃、女性から3000円相当の電子マネーも受け取っていた。
公費ホテルでの行為
24年夏には、別の事件で事情聴取を行うために公費で用意したホテルの部屋に女性を呼んで性的関係を持つなどし、26年頃まで交際を続けていた。
外部から情報が寄せられ、検察当局が調査を実施。検事は調査に対し、女性との交際を認めたという。特捜部では、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件などで捜査を取り仕切る主任検事を務めていた。
同地検は「検察の公正性に対する信頼を根底から揺るがせ、信用を著しく損なわせた。極めて遺憾で、国民に深くおわび申し上げる」とのコメントを出した。



