タイムズカー不正アクセスで免許証画像漏えい、なりすまし被害の恐れ
タイムズカー不正アクセスで免許証画像漏えい、なりすまし被害の恐れ

カーシェアリングサービス「タイムズカー」のシステムが不正アクセスを受け、会員らの個人情報が漏えいした問題で、運転免許証など顔写真つきの本人確認書類が大量に流出したことから、なりすましによる金融機関の口座開設や不正なローン契約などの悪用が懸念されている。

サービスを運営する「パーク24」(東京都品川区)によると、漏えいしたのは現会員や退会済み会員のアカウント計約660万件の個人情報。うち約160万件には、運転免許証や学生証のほか、公共料金の請求書、住民票などの本人確認書類の画像が含まれるという。

不正アクセス検知と漏えい判明の経緯

9月25日にシステムへの不正アクセスを検知し、漏えいが判明した。被害者には個別にメールで伝えており、同社によると、今月1日時点で漏えいした情報の不正利用は確認されていないという。

顔写真つきの本人確認書類が漏えいしたことが事態を深刻化させている。なりすましによる金融機関の口座開設や不正なローンの契約に使われる恐れがあるためだ。

被害防止策と専門家の呼びかけ

被害を防ぐには、指定信用情報機関の「日本信用情報機構(JICC)」や「シー・アイ・シー(CIC)」に本人確認書類の流出を申告するのが有効とされる。被害者の名義でローンの申し込みなどがあった際、金融機関側に注意を促すことができるという。2社には、パーク24が本人確認書類の漏えいを発表した9月29日以降、問い合わせや申告が殺到している。

立命館大の上原哲太郎教授(情報セキュリティー)は、フィッシング詐欺や、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の標的情報に悪用される恐れもあるとし、不審なメールや電話に注意するよう呼びかけている。

集団訴訟に向けた動き

集団訴訟に向けた動きも出ている。被害者を募るサイトを設けた牧野裕貴弁護士(東京弁護士会)によると、1日午前の段階で2000人以上の登録があったという。