東洋英和女学院の元院長(61)の研究不正問題を巡り、東洋英和女学院大、聖学院、金城学院の計3大学が合同調査報告書を公表した。調査対象となった七つの論文などのすべてで、計44件の不正を認定し、捏造があったと結論づけた。
調査の経緯と内容
報告書は7月31日付。情報提供を受け、3大学が調査委員会を設置し、昨年8月から今年4月にかけて調査を実施した。2009~16年に発表された七つの論文などの引用箇所を確認したところ、資料の所在が確認できなかったものが19件、引用箇所の確認ができなかったものが25件あり、これらを捏造と判断した。元院長は複数回のヒアリングに対し、弁明しなかったという。
版元の対応と経緯
これらの論文の一部が収録された書籍「十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム」について、版元の教文館は3日、絶版にして回収すると発表した。刊行部数は500部。元院長は2019年、別の書籍や論考での捏造が認定され、東洋英和女学院に懲戒解雇されていた。



