難民認定を求める訴訟に敗訴したスリランカ出身の男性が、東京出入国在留管理局に収容されていたが、体調を崩したため、入管は17日に収容を解除した。男性は今後、入管が選んだ監理人の保護下で生活し、自主帰国の準備を進めるという。
収容解除の経緯
男性は埼玉県在住のナヴィーンさん(45)。スリランカから2004年に来日した。自国で政治活動を理由に迫害されたとして「命の危険があり、帰れない」と訴え、難民認定を申請。不認定とされ、13年に退去強制令書が出された。日本人と結婚後、国を相手取り難民認定や在留特別許可を求めて提訴。東京地裁と東京高裁で退けられ、最高裁で今年5月に敗訴が確定した。
体調悪化と支援者の訴え
ナヴィーンさんは自主帰国の意向を示し、帰国に必要な書類を持参して今月14日に東京入管に出頭したところ、収容された。野党議員らが強制送還しないよう要望。16日に集会を開いた支援者らによると、ナヴィーンさんは体調が悪化して液体栄養剤でしか食事を取れなくなっており、高血圧や腹痛などの症状を訴えたという。
妻のコメント
妻のなおみさん(54)は「監理措置が認められて出られたことはうれしい。体調が悪く収容に耐えられない状態なのに収容されたのは、許されないことだった」と話した。
今後の見通し
入管は監理措置決定を出し、ナヴィーンさんは監理人の下で生活しながら自主帰国の準備を進める。支援者は引き続き見守る方針だ。



