記録的な豪雨に見舞われた今夏、8月末に福井県などで発生した豪雨では、住宅や農作物に甚大な被害が出た。9月には内閣改造で日本維新の会から初の閣僚が誕生するなど、注目の出来事が相次いだ。読売新聞オンライン関西発の記事から9月のニュースを振り返る。
福井豪雨で住宅400棟超が浸水、越前そばも大打撃
福井県で8月末に発生した記録的な大雨では、400棟を超える住宅が浸水した。石田嵩人知事は赤間防災相らに復旧に向けた財政支援を要請している。
福井の名物「越前そば」の原料となるソバも、秋の収穫を前に大打撃を受けた。作付けした農地の半分近くが浸水被害に遭い、株が水没。作付けしたうちの約8割が枯れてしまった農家もいるという。
維新から初の閣僚誕生、中司宏氏が規制改革相に
9月17日に行われた内閣改造では、中司宏氏(70)が規制改革相に起用された。日本維新の会から初の閣僚の誕生となる。日本維新の会は地域政党「大阪維新の会」を母体として2012年に発足し、党勢の浮沈を繰り返しながら与党入りした。維新の美延映夫衆院議員は「1年前の野党時代には考えられなかった」と感慨深げに話した。
中司宏氏は大阪府議や枚方市長を歴任。豊富な政治経験に、同市民や関係者からは期待の声が上がっている。
大阪メトロがEVバス断念、再発防止策を発表
万博などに向けて購入したEV(電気自動車)バスに不具合が相次ぎ、継続使用を断念したことを受け、大阪メトロが組織風土の見直しなどを盛り込んだ再発防止策を発表した。
EVバスは他県でも次世代の交通手段として期待されてきた。自動運転バスなどでの導入を目指す動きがあり、すでに公道で実証実験が行われている。しかし、3月にEVバスを導入した京都市交通局でもトラブルが発生し、8月から運行を取りやめていることがわかった。
連載「ヘイトは今」、西成の教会、新型コロナ「8割おじさん」
ヘイトスピーチ解消法の施行から10年。ネット空間では外国人を敵視する言葉があふれ、デマ動画の拡散が続く。「社会を動かすのにもはや真実かどうかは関係がなくなってしまっている」と、敵意をあおる言葉が広がる現状を追った。
大阪市西成区あいりん地区にある「メダデ教会」の牧師・西田好子は、信徒に「あんたら、また酒にたばこにギャンブルか。アホ、ボケ、カス。イエス様の顔に泥塗るようなしょうもないことすんな!」と関西弁で語りかける。西田は大阪・北新地の放火殺人事件の容疑者の遺骨引き取りを思いつき、世間の議論を巻き起こした。
新型コロナの「8割おじさん」と呼ばれた北海道大教授(現・京都大教授)の西浦博氏(48)は、「理論的にほぼ誤りはないと今でも考えている」と答えつつ、伝え方への反省も口にした。