佐藤二朗さん公表「強迫性障害」の苦悩と治療法、家族支援の重要性
佐藤二朗さん公表「強迫性障害」の苦悩と治療法

俳優の佐藤二朗さんが自身の強迫性障害を公表したことに対し、SNS上で多くの励ましの声が寄せられている。佐藤さんはX(旧Twitter)で「沢山の励まし、ありがとう」と感謝を綴り、「病含め僕。病ゆえの『力』を信じよう。いつか病に礼を言えるよう」と病気との向き合い方についても言及した。

強迫性障害とは?症状と家族への影響

強迫性障害(OCD)は、強い不安を引き起こす強迫観念と、それを打ち消すための強迫行為が特徴的な精神疾患だ。清水栄司・千葉大学医学部附属病院認知行動療法センター長(精神医学)によると、患者は職場や学校では症状を自制できることが多いが、その反動で家族に負担がかかりやすいという。「巻き込まれる家族への影響、負担感は大きく、その支援も必要です」と清水さんは指摘する。

医療機関を受診するケースは、本人が症状で日常生活に支障をきたしている場合が多いが、家族が困って相談に来ることも少なくない。

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治療の実際:SSRIと認知行動療法

精神科での診断では、問診や「Y-BOCS(エールブラウン強迫観念・強迫行為評価スケール)」を用いて、強迫観念や強迫行為の有無や程度、発症時期などを明らかにする。治療は本人や家族との相談と同意のもと、抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や、強迫観念が引き起こす不安と向き合い、強迫行為を止める認知行動療法が行われる。

しかし、認知行動療法を保険診療で実施する医療機関は限られており、清水さんが所属する千葉大学医学部附属病院認知行動療法センターでは自費診療となっている。また、治療でも十分に改善せず、長期にわたって病気と付き合う場合もある。

病気との共存とアドバイス

佐藤さんは「病ゆえの『力』を信じよう」と述べ、病気との共存の重要性を示唆した。清水さんも「頭の中を強迫のことでいっぱいにするのではなく、大事な人間関係、大事な趣味、大事な仕事などの割合を増やしてほしい」とアドバイスする。

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