佐藤二朗と橋本愛のハラスメント報道、コラムニストが指摘する違和感と問題の本質
佐藤二朗と橋本愛のハラスメント報道にコラムニストが違和感

俳優の佐藤二朗さんと橋本愛さんがダブル主演を務めたフジテレビ系ドラマ『夫婦別姓刑事』を巡り、ハラスメント報道が過熱している。実年齢27歳差の夫婦役が話題となった同作だが、一部週刊誌の報道を受けてネット上では批判と擁護が交錯し、橋本さんのSNSには誹謗中傷が書き込まれるなど、状況は複雑化している。

フジテレビがコメント、脚本家もXで心境を吐露

ドラマを制作・放送したフジテレビは7月2日、コメントを発表。「本件は、プライバシーに関わる事項であり、関係者の二次被害を防止する観点から、当社から詳細を申し上げることはできません」と前置きしつつ、「『フジ・メディア・ホールディングス グループ人権方針』に則って、これまで適切な環境調整や関係者への配慮・保護に努めてまいりました」とのスタンスを示した。

また、同作の脚本を手がけた矢島弘一さんはX(旧Twitter)に「事実と解釈が捻じ曲げられていて、めちゃくちゃ悔しい」「この悔しさを何処にぶつければ良いのだろう。絶対に違うのに。誰も幸せにならん」と投稿。具体的な作品名こそ出していないが、佐藤さんがリポストしていることから、今回の報道を受けてのものと推察される。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「橋本愛の意思」が感じられない文春記事

コラムニストで人間関係コンサルタントの木村隆志氏は、複数回にわたる佐藤さんと橋本さんへの取材歴とドラマ制作現場に詳しい立場から、今回の騒動の本質を読み解く。木村氏は「今回の報道で真っ先に注目したいのは、『いったい誰のための記事なのか』ということ」と指摘。現段階では橋本さんが文春オンラインに被害を訴えたというニュアンスはなく、実際に記事には彼女のコメントも掲載されていないという。

むしろ、現在橋本さんが誹謗中傷を受けている状況を見ると、本人が望んだ報道とは考えづらい。木村氏は「関係者の対応も多少の問題こそあれ、コンプライアンス違反のレベルではないように見える。報じた側の収益などのメリットが優先されているように見える人が多いのではないか」と述べ、記事の前提に違和感を抱いている。

過熱する批判が見失わせたもの

ネット上では佐藤さんへの批判だけでなく、擁護の声も上がる一方、番組制作サイドや芸能事務所を叩く声もあり、状況は混沌としている。木村氏は「『佐藤二朗を糾弾する』という前提の記事が、本来議論されるべき問題の本質を見失わせている」と警鐘を鳴らす。

ドラマ放送前の番宣では和やかなツーショットが見られていただけに、今回の騒動は関係者やファンに衝撃を与えている。木村氏は「誰も幸せにならない」という脚本家の言葉を引用し、冷静な議論を呼びかけている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ