源義経が伝えた古武道・貫心流の居合術宗家、重吉伸一さん(68)が、途絶えた武術を再興し「完全な貫心流」を目指している。貫心流は主に六つの武術で構成されるが、現代に継承されているのは居合術と剣術のみだ。
貫心流の歴史と現在
貫心流は平安時代末期、源義経が鞍馬山で修道士・鬼一法眼から学んだ刀術に始まるとされる。居合術のほか、剣術、柔術、杖術、鎖鎌、なぎなたなどがあった。
かつては各武術に宗家が存在したが、現在は重吉さんの居合術と、兵庫県姫路市の男性の剣術のみだという。
再興への取り組み
重吉さんは今年5月に居合術の宗家を継いだのを機に、古文書や昭和期の映像を収集。門下生とともに研究を進め、失われた武術の再現を目指している。
重吉さんは「強さと優しさを持つ侍が残した貫心流は、現代の私たちに清く正しく生きるための作法を教えてくれる」と魅力を語る。
島根での再興の意義
島根には義経の忠臣・武蔵坊弁慶の伝説が残る。重吉さんは「義経ゆかりの古武道を島根で再興する価値は大きい」と決意を語った。



