女性初の検事総長・畝本直美氏が退任会見、相次ぐ不祥事に「誠に遺憾」
女性初の検事総長・畝本直美氏が退任会見、不祥事に「遺憾」

女性初の検事総長を務めた畝本直美氏(64)が12日、東京・霞が関で退任記者会見に臨んだ。在任期間中、不適正な取り調べや、捜査対象者との不適切な関係など、検察官の不祥事が相次いで発覚したことについて、「検察運営の最終責任者の立場にあったものとして誠に遺憾であり、申し訳ないことだと思う」と語った。

経歴と主な出来事

畝本氏は千葉市出身。中央大卒業後、昭和63年に任官。東京高検検事長などを経て令和6年7月、第33代検事総長に就いた。6年10月には、静岡一家4人殺害事件で袴田巌さん(90)の再審無罪が確定した。

検察の控訴断念時に公表した総長談話を巡り、袴田さん側が名誉を傷つけられたとして、国に損害賠償を求め提訴していることについて、畝本氏は会見で「検察の判断のプロセスを示したもので、袴田さんを犯人視するものではない」と説明した。

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取り調べの適正化への取り組み

畝本氏は在任中、特に力を入れたテーマとして、取り調べの適正化を挙げ、検察官の研修や、録音・録画の対象事件拡大などに取り組んできたと強調。不適正な取り調べが相次いだ原因について改めて問われると、「(被疑者の)黙秘や否認が増えている状況で、われわれが取り調べにどう臨むかということについて、従前から共通のコンセンサスがあったのかといわれれば、そうではなかったのかもしれない」と所感を述べた。

不祥事の再発防止と今後の組織運営

不祥事の再発防止に向けて、「坂道を上るトロッコではないが、常に押し続けていないとズルズルと下がってきてしまう。継続的に取り組んでいくことが大切だ」との認識を示した。

今後の組織運営をめぐっては、「消極証拠も含め多角的に議論しながら、きちんと事実認定を行っていくという検察の基本的な考え方を守りながら、時代に応じた在り方を模索していかなければいけない」と語った。

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