ネパール中部で発生した土石流により大きな人的被害が出る中、収容された遺体の身元確認が難航している。遺体の損傷が激しい上、DNA検査や遺体の安置設備が不十分なためだ。
DNA検査キット不足で外国に支援要請
ネパール警察報道官は8月31日、取材に対し「DNA検査キットが足りず、法医学の能力が発揮できずにいる。分析能力を拡大するため外国に支援を要請した」と述べた。
遺体は広範囲で発見され、各地の病院に安置されている。身元を示すものがある場合は遺族に引き渡される。激しく損傷して体の一部だけが回収されるケースも多く、その場合はDNA検査のサンプルを採取して確認するが、被害規模の大きさから検査態勢が追いついていないという。
冷蔵設備不足で一時埋葬も
遺体を安置する冷蔵設備も不足している。各地の病院の安置所では保管できる数は限られ、一部では遺体の腐敗が進んでいる。外務省高官は取材に対し、「数百台の冷蔵設備が必要だ」と述べた。
冷蔵設備が不足していることを受け、ネパール政府はDNA採取後の身元確認を待たず、一時的に埋葬することを決めた。
インドから専門家チーム派遣
インドからはすでに法医学の専門家チームも派遣されている。警察幹部は「検査機器が一度に処理できる数には限りがある。DNAサンプルの部位によっては長い時間を要する可能性もある」と話した。



