ミャンマー人1476人を送還、マレーシアが5年ぶり大規模実施
ミャンマー人1476人送還、マレーシア5年ぶり大規模実施

マレーシア政府は29日、ミャンマー出身者1476人の送還を実施したと発表した。国営ベルナマ通信が同日伝えた。ミャンマー側と合意した計5千人の送還計画の第一段階だとし、送還は「自発的かつ安全に実施された」とした。

5年ぶりの大規模送還、艦艇3隻で本国へ

この日記者会見したマレーシア内務省幹部によると、送還されたのは14施設に収容されていた8~60歳の男女で、不法滞在で入管施設に収容中の人たちだとみられる。北部ペラ州の軍基地に集められ、病院船を含むミャンマー軍の艦艇3隻で本国に送られた。

大規模な送還は5年ぶりで、アンワル政権下では初となる。

親軍政権トップの招待も表明

アンワル首相は今月、「帰還」の同意を得るためとして、ミャンマー親軍政権の大統領ミンアウンフライン氏を招待する意向を表明。前国軍最高司令官のミンアウンフライン氏はクーデターを首謀し、国軍主導の総選挙を経て4月に親軍政権トップに就いた人物だ。

ミャンマーでの2021年のクーデター以降、同国軍による人権弾圧を非難してきたマレーシアが、自国に住むミャンマー出身者を送還する動きを加速させている。アンワル首相は送還受け入れと引き換えにミャンマー親軍政権トップの来訪を認める方針も表明。難民に対して国内で高まる反感に配慮して強硬策に転じ、ミャンマーの人権弾圧に目をつぶる格好だ。

「難民の命を軽視する姿勢は容認できない」との批判も出ている。