熊本地震から3週間、3200人超が避難生活 猛暑の被災地の現状
熊本地震から3週間、3200人超が避難生活 猛暑の被災地の現状

熊本県を最大震度7の地震が襲ってから3週間近くが経過した今も、3200人以上が避難生活を送っている。地震との関連調査中を含めた死者は39人で、損壊が判明した家屋は8月15日現在で3万棟を超える。地震翌日から8月1日まで4日間、八代市で被災者の話を聞いた。

停電と猛暑の中の避難

被災地では停電が続き、避難者は猛暑の中で過酷な状況に直面していた。山田紀美代さん(79)は、地震当夜は車中泊だったと明かす。停電で自宅のエアコンが使えず、あまりの暑さに軽自動車の中で横になったという。ほてった体を冷やすことはできたが、「長時間同じ姿勢でいるのはしんどかった。ガソリンの減り具合も心配で、あまり寝られなかった」と話した。翌日には自宅の停電は復旧した。

被災地では「レギュラー完売」と書かれたガソリンスタンドの表示が目に付いた。ガソリンがなければ、車のエアコンは作動しない。下先憲治さん(84)は、自宅ガレージの軒先をブルーシートで覆い、その下で暑さをしのいでいた。2016年の熊本地震では、当時の自宅が何度も余震に見舞われたといい、「家にいるのは怖い」と話した。

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熱中症のリスクと避難の難しさ

今回の熊本地震では、車中泊をしていた70歳代女性が熱中症の疑いで亡くなった。発災後、しばらく冷房が使えなかった避難所もあり、避難の難しさを感じた。

猛暑の中で巨大地震に遭った時、どんな事態に直面するのか。上町断層帯を震源とする地震で大阪市内や北摂地域が強い揺れに見舞われた場合、大阪府の被害想定では、全壊・焼失する建物は70万棟超、死者数は4万人超に及ぶとされる。

大阪市は、災害時に避難所となる市立小学校の体育館への空調設備の整備を進めており、一部を除いて2028年3月までに完了予定だ。私の住む地域は未整備だった。長女(1)を連れての車中泊も想定し、お尻ふきや水を車に置いておこうと思った。

専門家の指摘と今後の課題

車中泊では、長時間、同じ姿勢でいると血行不良を起こし、血の塊(血栓)が生じるエコノミークラス症候群を発症することがある。新潟大特任教授で、避難所・避難生活学会の榛沢和彦・常任理事は「夏場は発汗量が増えて血液が濃くなり、血栓が生じるリスクが高まる」と指摘する。榛沢さんは、自家発電設備のあるオフィスビルを空調の利いた避難先として活用できるとして「行政が支援する枠組みを設けることも検討していくべきだ」としている。

熊本地震の発災から3週間近くが経過した今も3200人以上が避難生活を送っている。被災者の健康状態が気がかりだ。今後も取材を続ける。

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