兵庫県西宮市の甲子園球場で開かれている第108回全国高校野球選手権大会で、交流サイト(SNS)の投稿者からチケットを買おうとして代金をだまし取られる被害相談が相次いでいる。兵庫県警甲子園署には12日までに9件の届け出があった。
被害の手口と状況
同署によると、県内に住む30歳代の女性は11日、「譲り先を探している」とするX(旧ツイッター)の投稿者に連絡。入場券3枚と手数料として計8500円を前払いするよう求められ、電子マネーで送金した。入場券となる2次元コードを送ると言われたが、その後、相手と連絡が取れなくなった。
X上には、「敗退したので譲ります」「母校の応援に行きたい。チケット完売のため探している」といった投稿が並ぶ。被害相談は2回戦に入った10日以降の3日間で9件あり、SNSを通じて買おうとした20~30歳代の男女が被害に遭った。被害額は最高で約2万円で、相談者はSNSで買い求めた理由を「当日券を求めて球場に来たが、販売がなかった」などと話したという。
大会本部の対応と呼びかけ
大会本部によると、入場券は全席指定の前売りで、残席があれば当日券を販売する。16日までの前売り券は完売しており、当日券の販売予定はないという。販売は試合単位ではなく日付指定で、空席が目立つ試合でも当日券がないことがある。
県警は「トラブルになる恐れがあるため、個人間の売買はやめてほしい」と注意を促している。大会本部はチケットの営利目的での転売を禁止しており、同署は詐欺事件として捜査し、正規の方法で購入するよう呼びかけている。



