蒼井優主演『Tシャツが乾くまで』劇伴・haruka nakamuraが語る音楽制作の舞台裏
蒼井優主演『Tシャツが乾くまで』劇伴・haruka nakamuraが語る舞台裏

俳優の蒼井優が主演を務めるTBS系金曜ドラマ『Tシャツが乾くまで』(毎週金曜 後10:00)で、劇伴音楽を担当するharuka nakamuraさんが、音楽制作の舞台裏を語った。ドラマでは毎回、タイトルバックに印象的なピアノのメロディーが流れる。

土井監督からの指名で参加

haruka nakamuraさんは、土井裕泰監督からの指名で本作に参加。「土井監督の作品は少年時代から影響を受けてきました。特に印象的だったのは野島伸司さん脚本の作品や、火曜ドラマ『カルテット』(2017年)など」と振り返り、「尊敬する土井監督が指名してくださったとのことで、ご一緒にものづくりができることを光栄に思い、僭越ながら引き受けさせていただきました」と当時の心境を明かした。

生方美久さんの脚本については、「とても素晴らしく、緩急があり、引きつけられました。脚本から、登場人物たちの心情に寄り添った音楽をイメージすることができました」とコメント。コインランドリーという場所を軸に人間模様が交錯する世界観や、主演の蒼井優さんの演技に圧倒されたとも語った。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

物語に寄り添う音作り

音楽制作の過程では、土井監督から「話の展開はさまざまあれど、大きなテーマとして“隣にいる夫婦であれ、本当のところは分からなかったり、理解し合えていないところもありながらも生きている”というものがある」と説明を受けたという。これらを抱えながら前に進んでいく物語だと捉え、「登場人物たちの人間模様とともに寄り添うような音を意識しました」と語る。

土井監督からは、アンビエントな雰囲気にまとまりすぎず、フレーズが印象に残るもの、そのフレーズとドラマのイメージが直結するようなメインテーマをリクエストされた。そこで「登場人物たちの心情を表すような一歩踏み込んだメロディーを紡ぐ意識で、曲たちを作りました」という。制作では、シーンのキーワードを基に、マネージャーであり音楽制作にも携わるone cushionの山口響子さんと意見交換しながら二人三脚で進めた。

劇伴音楽への姿勢

劇伴音楽作りで普段から意識していることについて、「物語へ捧げる音楽としては作品に寄り添って混ざり合うことが大切だと感じています」と説明。「音楽の自我を押し付けるのではなく、並走するようなイメージで作るように、なるべく心がけたいと思っています」と語った。

オリジナル・アルバム制作やライブ活動を続けてきたharuka nakamuraさんは、劇伴音楽との違いについても言及。「今回は、土井監督が指名してくださったこともあり、当初から音楽に対しての世界観が共有されていたので、僕の本来の音楽性からかけ離れたものではなく、音への信頼を感じていました」と振り返る。

完成した音楽は受け取り手のもの

制作過程を振り返り、「シーンについてキーワードをいただいて、それについて僕が自由に思うままに作ったものを、監督をはじめ、スタッフの皆さんに受け入れていただくことができました。自然体なスタイルで取り組めたので、自分のサウンドのままで表現できたような気がします」と語った。

視聴者へのメッセージでは、「作品の力が素晴らしいおかげで、多くの方々に僕の音楽も届いているようです。懐かしい友人から連絡がくるなど、ドラマの力を感じました。発表した後の作品は、自分の中からは手放すようにしていて、受け取っていただいた方のものとして考えています。最後まで皆さんの日常を少しでも彩ってくれることを願っています」と話した。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ

『Tシャツが乾くまで』の劇伴音楽は、TBSドラマの音楽を担当するのは初となるharuka nakamuraさんが担当。8月15日よりメインテーマ先行配信が開始される。