加藤登紀子さん「北方領土はロシアの領有」発言にTBSアナが「実効支配」と訂正
加藤登紀子さん「北方領土はロシアの領有」発言にTBSアナが訂正

歌手の加藤登紀子さんが16日、TBS系情報番組「サンデーモーニング」で、ロシアのプーチン大統領が北方領土・択捉島を訪問したことを巡り、「現在、北方領土はロシアの領有」などと発言した。直後にアナウンサーが「実効支配」と訂正めいた説明を行った。

「求められているのは平和」

加藤さんは、薮中三十二元外務事務次官が「日本政府としては日本固有の領土」「決して容認できない」と発言したのを受けて、「私は知床旅情を歌っていて、(知床半島の)羅臼にもよく行くんですけど、(国後島は)本当に近いんですよ」と話した。

そして「私、いろいろ調べましたが、やはり現在、北方領土はロシアの領有されているものなので、そこにプーチンが行くということに(日本は)直接抗議できるという立場には(ない)。交渉中であるというのが日本の概念ですけど、ロシア側はそうではないわけなんで」と述べた。

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さらに「戦争の最後の段階で北方領土は一旦ロシアの領有、当時はソ連ですけどね、なっているということに対して、一定の客観的判断は必要だと思うんですね。私はとにかく、私たちに求められて、今シリアスに現実的に求められているのは、領土ではなくて平和なんですよ」と訴えた。

元歌に「父祖の地のクナシリ」

直後にTBSの駒田健吾アナウンサーが「加藤さんが領有という言葉をお使いになりました。正しくは藪中さんも… ロシアが実効支配しているという形ですよね」と発言した。

北方領土は歴史上、一度も外国の領土になったことはなく、先の大戦後のサンフランシスコ平和条約で日本が放棄した千島列島にも含まれていない。また「戦争の最後の段階で」不法占拠されたのではなく、終戦後の昭和20年8月28日から、降伏文書調印後の9月5日にかけてソ連軍に占領された。

知床旅情は俳優の森繁久彌さんが作詞・作曲して歌い、加藤さんのカバーもヒットした。歌詞の中に国後島を望む場面があることから、北方領土返還を訴える啓発行事などで歌われることがある。また、元歌の「オホーツクの舟唄」には「父祖の地のクナシリに」「霞むクナシリ 我が故郷」という言葉があり、いつか墓参したいという内容になっている。

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