兵庫県尼崎市椎堂の猪名川公園に、「~らしいで」「~ねんて」などと関西弁の伝聞調で書かれた吹き出しの看板が次々と設置されている。市が展開するプロジェクトの一環で、禁止の看板の多さを逆手に取り、クスリと笑って公園を気持ちよく利用してもらおうと企画した。
「アマのうわさプロジェクト」とは
市によると、「アマのうわさプロジェクト」と名付けて、2024年に始めた取り組み。駅前の工事現場で始め、これまで阪神尼崎駅前の中央公園などで、「中央公園がキレイになるんやって」「グラウンドの形も向きも甲子園と同じらしいね」といった看板を設置してきた。
猪名川公園では、野球やバーベキューなど、禁止行為を周知する看板が50枚以上、設置されてきた。公園の指定管理者によると、「野球禁止」の看板に対して「どうして野球だけ」「軟らかいボールでもだめなのか」といった批判的な問い合わせが年に数回、寄せられるという。
市民参加で作られた看板
一方的に禁止を呼びかける表現ではなく、「来園者が気持ちよく利用できるように」と考案。青森県八戸市などでも同様のプロジェクトを行ってきたアーティスト、山本耕一郎さんとともに、うわさ看板を作成した。約7.2ヘクタールの同公園の敷地内に、計約180枚の吹き出しの看板を9月に設置した。
市と指定管理者は、周辺の小学校や生涯学習プラザなどでも、同公園に関する「うわさ」を公募。「猪名川公園と言っても通じないらしい…地元では自然林と呼ぶらしいで」「ここは昔、川やった!?らしいでー」など、市民から寄せられた公園の知られざる情報も、看板に盛り込んだ。
今後の期待
担当者は「クスッと笑える看板も多い。利用者の増加につながれば」と期待している。