三重県伊賀市立上野総合市民病院は、2025年度に起きた医療事故や事故に至らない過失(インシデント)が880件(前年度比48件増)あったと公表した。事故にあたる事例は前年度と同じ9件で、転倒のほか内視鏡治療中の身体損傷などが起きた。後遺症が残るような重篤な事故はなかったという。
レベル別の件数
病院は医療事故やインシデントについて、日本医療機能評価機構の分類などを参考に、独自の基準を設けており、患者の影響度別に七つのレベルに区分している。880件のうち、最も多かったのは、治療などは行わなかったが観察強化が必要となったレベル2で435件にのぼった。薬剤のラベルの貼り間違いなどがあった。
事故にあたるのはレベル3b~レベル5。25年度に起こった9件は全てレベル3bで、病室で足が滑って転倒し、右脚に痛みが出たケースや内視鏡治療中に胆管を傷つけた事例などだった。内視鏡治療の事故については、患者や家族に対して処置に伴うリスクについての説明も不十分だったとしている。
同病院は「公表は、医療に対する透明性を高めて説明責任を果たすために行っている。再発防止につなげたい」としている。



