長野県伊那市と大鹿村の境に位置する南アルプスの山中で8月、ヘリコプターからシカの大群が目撃された。東邦航空(東京都)の整備士が撮影した動画がSNSに投稿され、話題を集めている。群れの規模は約500頭とみられ、自然環境への影響を懸念する声が上がっている。
ヘリから撮影されたシカの大群
動画は8月1日午前10時半頃、二児山北側斜面(標高約1900メートル)の上空を飛行中のヘリコプターからスマートフォンで撮影された。整備士は当初、芝が茶色くなっているだけだと思ったが、よく見るとシカの大群であることに気づいたという。
捕獲困難な場所での食害懸念
長野県内ではシカは有害鳥獣として駆除の対象となっている。しかし、環境省伊那自然保護官事務所(伊那市)によると、目撃された場所は林道が通じておらず、捕獲は困難だという。同事務所の石橋岳志さん(64)は「人の目に触れない場所で食害が進行している可能性がある」と懸念を示している。



