サクラやモモなどの樹木に被害を与える特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の成虫の生息域が岐阜県内に広がる中、県や池田町は、成虫を駆除した県民らに県産品の贈呈や奨励金を支給する取り組みをしている。
県内で成虫確認、駆除大作戦を実施
県自然環境課によると、クビアカツヤカミキリは東アジア原産。繁殖力が強く、幼虫が樹木内部を食い荒らすと、枯死を招く恐れがある。県内では、2月に海津市で幼虫が初確認され、7月までに各務原、羽島、海津市で成虫が確認された。
県は、侵入初期の段階での駆除が重要だとし、県民の協力を求めることを決定。成虫の一斉調査と駆除をするための取り組み「『クビアカツヤカミキリ』駆除大作戦」を実施している。
県産品詰め合わせを抽選で50人に
駆除した成虫と、氏名や発見日時・場所を記録した応募用紙=QRコード=を県事務所などに提出した県民のうち、抽選などで50人に県産品詰め合わせ(3000円相当)を進呈する。
江崎禎英知事は記者会見で「8月中が成虫の最後の活動期間で、ここで駆除できれば来年以降の被害も抑えられる。皆さんにご協力いただきたい」と呼びかけた。
池田町は奨励金、サクラ名所を守る
一方、池田町は、町内に国の名勝で天然記念物の霞間ヶ渓(かまがたに)などサクラの名所が複数あり、重要な観光資源となっているため、県の施策と連携する形で奨励金支給に踏み切った。
奨励金は、町在住者が町内で成虫を捕獲、駆除した場合、1匹500円(上限3000円)を支給。町役場へ捕殺した成虫を袋などに入れて持ち込み、所定の用紙に必要事項を記入する。県の駆除大作戦も同時に申し込みができる。町の担当者は「大切なサクラを守るため、ぜひ協力してほしい」としている。
申し込みは、県、町ともに9月7日まで。詳細はそれぞれのホームページに記載されている。



